待ちぼうけ

 

 

この身体はドロドロで
目玉だけが残ってて
もうない耳と舌と指先と
鼻の役目を一手に引き受けて
私は
もう疲れた。

 

シャットアウトされた視覚
関係ないけど どうせ
自分のの中しか見ない
耳だって指先だって
自分の心とその声と
ひびわれにしか触らなかった
でもね

 

なんのために私
今まであなたを待ってたんだろう…

 

 

私の心は溶けちゃったから
もうさよならは受け付けない。