価値観

 

暗い路上で
消えていく命を見た時
自分の醜さが
すぅ、と外に出てくるのを感じた

 

涙なんてただの汚い水
そう気付くまで
人生の色をはき違えてた
宝石が、真珠が
肉から生まれるはずないのに

 

世界中にあふれかえっている命の
一番上の階段に居るというだけで
喋るな 考えるな
おこがましく泣くな

路上の死体が私に言った。